6 「好きな色」が教える深層心理

 

「好きな色」は貴方がその色を好む理由から貴方の深層心理を教えてくれます。漠然と好きだと思っていても、色には固有のイメージがあり、無意識のうちにその色の何らかの特質に惹かれているのです。その色のどんな性質に、何故惹かれるのか、その色を身につけることによって人にどんなイメージを伝えたいのか、また、その色によってどんな影響を受けるのか等、色別に見ていきたいと思います。

「赤」が好きな人の深層心理
あなたの中の溢れる生命力、強い喜び、好奇心など、強いエネルギーが「赤」を好きにさせます。
そのエネルギーは強い怒り、不満、攻撃性、多忙さによるものかもしれません。
そんな時は赤を使うのは控えめにしてください。
赤が好きな人は、赤によって、「自分は強い、元気だ、開放的だ」「自分はかわいい、魅力的だ」というイメージを伝えようとしています。
赤の良い所はチャレンジ精神を呼び起こし、活力を沸き立たたせることです。
悪い所は、イライラしたり、攻撃的になってしまうことです。

「ピンク」が好きな人の深層心理
美、活力への憧れ、女性的な性質、また、老いへの恐れがピンクを好きにさせます。
そして、ピンクが好きな人自身は生命力にあふれ、健康でいつになっても恋愛感情を失わない人です。
ピンクが好きな人は、ピンクによって、「自分は若々しく美しい」「自分は女性的で優しい」「ロマンティスト」こんなイメージを伝えようとしています。
ピンクは明るく元気な気持ちにさせてくれます。また、人に優しく振舞うようにさせます。けれど、感情的になったり、誰かに依存したい気持ちが起きます。

「オレンジ」が好きな人の深層心理
明るさへの憧れ、健康的な魅力をアピールしたい、目立ちたいという願いがオレンジを好きにさせます。
とても明るいイメージを持つ色のため、それを特に好む人は、孤独への恐れ、嫌われたくないという思いが人一倍強い人です。
オレンジが好きな人は、オレンジによって「自分は明るく活発である」「自分の周りにいる人を楽しくさせる」というイメージを伝えようとしています。
オレンジを身につけると、明るい気持ちで人と接したくなり、周囲を楽しませたいと思うようになります。
けれど、その反面、喋りたいという欲求が抑えられなかったり、落ち着きをなくしてしまったりします。

「茶色」が好きな人の深層心理
安定への欲求、高級志向、また個性的でありたいという願望が茶色を好きにさせます。
土への愛着が強い人も自然と茶色に惹かれるようです。
茶色が好きな人は、茶色によって「信頼できる人間、落ち着いた人間」というイメージ、芸術的感性が豊であること、またはリッチであることを伝えようとしています。
茶色を身につけると、落ち着いて堂々と振舞うようになります。また、現状に満足し、リラックスできます。けれど、逆に、変化を恐れ、若さや新しさを軽蔑する傾向が出てきます。

「黄色」が好きな人の深層心理
重苦しさを嫌い、明るい面を探そうとする心理、また、注目を集めたいという心理が黄色を好きにさせます。
そして、権威への反発心が強い人、知力に優れた人が多いようです。
黄色が好きな人は、黄色によって「ユーモアのセンスがある、楽しい人間」「明るく自由で、かわいい」イメージを伝えようとしています。
黄色の良いところは、ほがらかで楽観的な気分になり、論理的な思考をするようになることです。悪い所は、自己中心的な行動を自分に許すようになることです。

「緑」が好きな人の深層心理
平和と自然へのあこがれ、やさしさへの強い欲求が緑を好きにさせます。
また心を乱されたくない心理、バランスを保ちたいとう心理が緑を魅力的に感じさせます。そんな時は心が不安定で大きな不安感がある場合が多いです。
緑が好きな人は、緑によって、「自分は自然を愛している、自分は親切である」「自分はデリケートだ」というイメージを伝えようとしています。
緑はバランスをとる働きをし、穏やかな心理状態をつくる助けになります。
けれど、極端な結果を招く事を恐れ、曖昧な態度をとるようにもなりやすいです。

「青」が好きな人の深層心理
誠実さ、慎重さ、忍耐強さなどの性質が、心を冷静にさせる青に惹かれます。
また、自尊心の強さ、見栄、負けず嫌いなど、頑固なほど意思の強い人が青を好みます。
また、人によっては空や海への強いあこがれも、青が好きな大きな理由の一つです。
青が好きな人は、青によって「知的で上品、洗練されている」イメージ、「優れた人間であること」や「男性的であること」を伝えようとしています。
青の良い所は、慎重に考えて行動するようになることです。また、真面目に任務を果たす気持ちにさせます。
悪い所は、積極的なチャレンジを思いとどまろうとしたり、必要以上の心配をしてしまうことです。

「紫」が好きな人の深層心理
美意識、芸術に対する関心の強さが紫を好きにさせます。
また、目に見えない世界に関心を持つ人が紫を好む傾向があります。
病気、体力が無い人も病気の回復をはかろうとして本能的に紫に惹かれます。
紫は体の回復機能を高める色だからです。
紫が好きな人は、紫によって「自分の美しさ、洗練されたセンス」「芸術への理解がある人間であること、上品な趣味をもつ人であること」を伝えようとしようとしています。
紫が心理に与える良い影響は、自分の直感に頼って判断するようになること、自然と美しい方を選ぶようになることです。
悪い影響は、現実よりも精神性や美を重視したくなることです。

「白」が好きな人の深層心理
シンプルさへの憧れ、潔白さへの憧れが白を好きにさせます。
また、白が好きな人は、素直さ、誠実さ、正直さなどの性質を多く持った人です。
白が好きな人は、白によって「清潔な感じ、若々しさ」また、「正直で誠実、心正しく生きていること」などを伝えようとしています。
白を身につけると、厳しく自分を律し、自分から進んで働こうという気持ちになります。けれど、自分の中のやましい部分、弱い部分を責めて、自信を無くしやすくなります。

「グレー」が好きな人の深層心理
グレーを好きにさせるのものは、知性や能力にたいする自信からくるものであったり、または、混乱と不安、自分にかかってくる圧力への抵抗であったりします。
グレーが好きな人は、グレーによって「都会人、洗練されたセンス、知的でクールな人間であること」または、「デリケートな人間、やさしく、偏りのない人間」というイメージを伝えようとしています。
グレーの良い所は、感情的にならないこと、システムやルール、管理系統に対して正確に対応しようとする事です。
けれど、その反面、人間的な感情表現が乏しくなり、また、自分の態度は明確にしないで曖昧にしておきたくなります。

「黒」が好きな人の深層心理
おしゃれ心、ナイーブな感性、強さへの憧れが黒を好きにさせます。
また、強い不満、圧迫感からの逃避欲求、自分を支配するものへの反抗心などが黒を頻繁に身につけたくさせます。
黒が好きな人は、黒によって「ミステリアスなイメージ、近づき難い感じ」「知的な大人、美しく立派であること、自分は強い」ことなどを 伝えようとしています。
黒の良い所は不安や恐怖を受け止めようという気持ちにさせること、また、イヤな刺激を遮る壁になってくれる、という安心感が得られることです。
悪い所は、黒を身につけていると明るく快活な気分が失われていくということです。そして、他人との交流を避けようとしてしまいます。