10 着る服の色の効果

 

着る服の色によって人に与える印象も変われば、着る人の気分も変化します。
仕事・休日・遊びなど色を使い分けると気持ちの転換に役に立つでしょう。
また、人の心理に様々な影響を及ぼしますので、その効果を知っておけば意識的に人に与える印象を変えることができます。 

『赤色の服の効果』
肉体労働をする時に赤い服を着ると良いでしょう。
体がよく動くようになり、エネルギッシュに物事に挑戦したくなります。
赤い服を着た人から受ける印象は、「外交的」「遊びに行く途中」「派手」
などで、活発で行動的な人に見られやすいです。
ただ、時と場合によっては「目立ちたがり」「世間ずれ」という印象も与えてしまいます。


『ピンク色の服の効果』
ピンクは女性らしさ、優しさをアピールしたいときに使えます。
着ている人も、接する人も優しい気持ちになれるでしょう。
ただし、全身ピンク色にしてしまうと上品さに欠けてしまいます。

『オレンジ色の服の効果』
合コン・パーティーなど、人が集まる場所で場を盛り上げるならオレンジが一番です。
オレンジは社会的な色と言われ、遊び上手、人なつっこさ、社交性を表す色です。
周りの人は親しみを感じ、着る人は楽天的でおおらかな気持ちになります。
けれど、全身オレンジ色にしてしまうと、他人から頼られすぎて面倒ごとが増えてしまいます。
また、オレンジは運動機能を高める色です。運動する時に着れば上達が早くなるでしょう。
水泳でもオレンジ色の水着を着ると、水によく浮くといわれています。


『茶色の服の効果』
茶色は男性のスーツによく使われる色ですが、確かにビジネスに必要な要素を持った色です。特に年輩の方、会社の上役の人に良いでしょう。
茶系の服を着る人からは「温かい人間味のある人」「融通がきく人」「包容力のある人」といった印象を受けます。
また、重要な仕事を任せても岩のように受け止めるたくましさを感じさせます。

『黄色の服の効果』
内気でなかなか友達ができない子供に、または友人を作りたい人にお勧めの色です。
黄色はコミュニケーションそのものを表す色で「友達になろう」というメッセージを相手に伝えます。 
黄色を愛用していると気持ちが明るくなり、表情も豊になります。
自分と相手をリラックスさせる作用がありますので自然と友達が増えていくでしょう。
ただ、全身真っ黄色のスーツなどを着ていると「挑発的」「見栄っ張り」といった印象を与えてしまいます。

『緑色の服の効果』
人間関係を良くしたいときに効果を発揮します。
緑を見つめていると穏やかで優しい気持ちになり、話すテンポもゆるやかになるでしょう。
人を許し、守り、育てようとする気持ちも強まるようです。
また、緑色の服を着た人からは若々しい人、お洒落な人といった印象を受けます。 


『青・紺色の服の効果』
紺色は銀行員・商社マンなど信用を大切にする仕事の人に最も適した色です。
紺系統は、かたい人、知的な人、礼儀正しい人といった印象を与えます。
また、紺や青を身につけると心理的に落ち着き、冷静に正確に仕事をこなせるようになります。
そのためか、紺を好む人は経営者、裁判官など、意思決定や冷静な判断力が必要な人に多いようです。
仕事ではなくても、青・紺は人との関わりの多い時に役に立ちます。
青系統を着ると人から厳しく批判されにくくなるからです。

『紫色の服の効果』

女性を魅力的に見せます。
ただ、人に魅力を伝える事はできますが、反社会的な印象も与えてしまいます。
芸術的な仕事に関わっている人には、気持ちを落ち着かせる効果があるようです。


『白い服の効果』
白は制服に最も適した色です。
白を身につけると命令に従いやすくなり、見る人には清潔感・気品・格式性を感じさせます。
しかも、着た人は積極的な気分になるので能率もあがります。

『グレーの服の効果』
グレーもよくビジネス・スーツに使われる色です。
グレーは分別のある真面目な人柄を感じさせます。
また、グレーは接する人に穏やかな拒絶を感じさせますので、不必要な関わりあいを防ぎたい時、外からのストレスを和らげたいときに役に立ちます。

『黒い服の効果』
黒を着る人は周りの人に近寄りがたい気品を感じさせます。
また、スマートなイメージを与え、魅力的に見せます。
けれど、同時に反社会的な印象も与え、打ち解けにくい人と思われてしまいがちです。